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 このコーナーでは毎月行われる「授業に役立つ博物館」を語る会の募集案内および
実施された会の様子などをお伝えします。
■第5回「授業に役立つ博物館」を語る会 報告

 平成20年9月26日(金)18時より国立科学博物館 地球館3F講義室にて第5回「授業に役立つ博物館」を語る会を開催しました。今回は31名の方に御参加いただきました。

  今回のテーマは「動物園を活用したプログラム~鳥を見る・鳥とくらべる・鳥になる~」。このプログラムでは、動物園で生きている動物の姿を実際に観察することによって、子どもたち自身がいろいろなことに気づき、そこから、生き物の体のこと、食べ物や環境のこと、そして自然のつながりについて考えることがねらいです。
  学校で飼育されていることも多いニワトリを切り口に、動物園にいる様々な鳥の観察や鳥の生活の疑似体験を通して学ぶ内容になっています。

 前半は、上野動物園の動物解説員、萩埜恵子さんによるミニレクチャーが行われました。上野動物園における教育活動の概要と、各プログラムの開発意図、活用の目的などを、実物の解説グッズや実際に行われた時の写真も交えながら説明されました。動物園で動物を「見た」つもりから「観た」に近づけるために、子どもたちにどんな体験をさせればいいか、動物解説員による指導だけでなく、先生が動物園でどのような指導をしたらいいか、など、動物園の活用のポイントがまとめられたレクチャーになり、参加者からも大変好評をいただきました。

 後半は元上野動物園副園長の坂本和弘さんによって「鳥を見る・鳥とくらべる・鳥になる」のプログラム紹介が行われ、参加者にはその中の体験プログラム「鳥のくちばし体験キット」とそのワークシートを、実際に生徒になったつもりで体験していただきました。実際に授業で行う際には、事前学習としてこの体験をすることで、動物園に行ったときの観察の視点を子どもたちに与えることができます。ただ動物園に行って動物を見るのではなく、どのようなことを観察したいか、子どもたち自身に考えてもらうきっかけになるアクティビティです。

→「鳥を見る・鳥とくらべる・鳥になる」プログラム概要はこちら

→「鳥を見る・鳥とくらべる・鳥になる」学習活動案はこちら

→「鳥を見る・鳥とくらべる・鳥になる」ワークシートはこちら

 その後小学校、中学校、高等学校の3つのグループにわかれ、開発プログラムをそれぞれの学校でどのように活用できるかについて検討を行い、その後全体で共有しました。どのグループも非常に活発な意見交換が行われ、開発担当者と直接話しながら、質問やアドバイスをする姿も見られました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

 次回のテーマは「水族館を活用した学習プログラム」です。このプログラムでは、国立科学博物館と海の中道海洋生態科学館(福岡)をテレビ電話で結び、イルカの動きを観察しながら全身骨格を組み立てたり、他の哺乳類の形態との比較を行います。遠隔授業を体験したことのない先生をはじめ、みなさまのご参加をお待ちしています!  

→第6回「授業に役立つ博物館」を語る会案内はこちら

レクチャー
プログラム紹介
レクチャー
プログラム紹介
キットの体験
ワークシートも活用
キットの体験
ワークシートも活用
グループディスカッション
検討結果の発表
グループディスカッション
検討結果の発表

 

【参加者の声・・・アンケートより一部を紹介します】
  • 小学校では理科のみに限らず、生活科、総合的な学習、国語等での活かし方も考慮しては。(小学校)
  • くちばしのプログラムについて、大変興味が深まりました。(小学校)
  • 体験するということは、「わかったつもり」のことを「わかった」に近づけることができ、大変有効だと思います。(小学校)
  • 非常に面白いものでした。現場(学校)でやるとなるとお金がかかります。そこがネックとしてあります。(中学校)
  • くちばしの実験(体験)は、非常におもしろい内容で、考察の練習等にも使えるのではと思います。考察の答えがインターネットや教科書等にすぐ検索できるわけではないので、鳥を図鑑やインターネットで調べるきっかけを作れると思います。(中学校)
  • 机上ではなかなか思いつかないプログラムでとても参考になりました。(高等学校)
  • 実際の授業で使うものを体験できてよかったと思う。(科学館職員)
 
文部科学省委託事業 「科学的体験学習プログラムの体系的開発に関する調査研究」